デザイナー
アパレルの中で最も資料が重要視される職種です。企画力があるか、感覚がそのブランドに合うかなどはもちろんですが、ものづくりの流れを把握し実務を身に着けているかどうかを見られます。ですのでデザイン画だけでなく、仕事の流れに沿った資料、具体的にはイメージマップ・デザインマップ→デザイン画→縫製仕様書→営業マップなど(企業によって呼び方は違います)を順を追って用意し、即戦略であることをPRすることが必要です。
これらの資料は退職後に準備することは難しいため、常日頃から自分の仕事の足跡として、資料を作っていくことを心掛けておいてください。但し、店頭に出る前の商品の資料を面接日に持参するのはご法度です。企業秘密である企画を外に持ち出すことになりますので、くれぐれも注意してください。
パタンナー
パターンテストをすれば実力は一目瞭然ですが、その前段階で不採用になることのないように縫製仕様書・指示書などを履歴書と職務経歴書に添付しましょう。特に難しい仕様だったものを最低でも5~6型分は用意してください。もちろん店頭に出る前のものは禁止です。
またパターンテストは、大半の企業がアイテムはテーラードジャケット、所要時間は半身トワール作製を含めて3~5時間と厳しいものです。時間内に完成できなければ、まずその時点で不採用は確定ですので、緊張して実力が発揮できなくなることのないように事前に練習しておくことをお勧めします。使いやすい道具は持参してください。特に指示がなければ原型をもって行くとスピードアップですね。
営業・MD・生産管理
特に資料は必要ありません。履歴書・職務経歴書での実務経験の評価とヒューマンスキルが採用の全てとなります。ビギナー年齢であれば他業種からのシフトも可能な求人もあります。(営業→MD、生産管理→MD、パタンナー→生産管理、デザイナー→MD)その場合、それぞれの職種に必要な数字的な視点を持っているかが重要です。
販売職
履歴書・職務経歴書とヒューマンスキルとの判断になりますが、それと同じくらい、ブランドにあったコーディネイトセンスとコミュニケーション能力があるかということが重要になります。特に人気ブランドの場合はそのハードルは高いでしょう。また立ち仕事で勤務時間も比較的長くハードな仕事ですので体力面も求められます。
未経験の仕事に就きたい
転職を機に、今までの経験を生かして新しい仕事に挑戦したいという声を良く聞きますが、職種によっては可能です。逆に職種によっては転職の際にそれを求めるのは不可能な場合もあります。
大いに可能性あり
- (ビギナー年齢のみ可)
- ・生産管理→MD補佐(生産管理業務を兼任)
- ・販売・生産管理→営業
- ・職種問わず→販売
- (ベテランも可)
- ・パタンナー→生産管理(特にOEMに活路あり)
- ・デザイナー→MD補佐(計数管理に強い方のみ)
可能性多少あり
- ・販売→バイヤー補佐(販売兼任あり)
- (ビギナー年齢のみ可)
- ・デザイナー→パタンナー(デザイン業務兼任あり)
- ・パタンナー→デザイナー(パターン業務兼任あり)
可能性はほとんどなし
- ・職種問わず→バイヤー・プレス・MD
- 簡単になれそうに思われがちですが、責任が重くブランドを熟知する必要がありますので未経験で一般公募することはまずありえません。多くは社内での配置転換にて登用されます。
- 未経験の仕事に挑戦したい場合は、まず社内にその職種があれば移動を希望し、その職種につけるように努力・調整を続けるのが一番の近道と心得てください。
転職スケジュール例
中途採用の場合、採用担当者がまず一番に求めるのは、あなたの実務経験が欲しい実務経験に見合っているかどうかです。したがって、職務経歴書や資料で自分のスキルを証明できるかどうかが最も重要なポイントとなります。
そして実務経験とともに重要視されるのが、ヒューマンスキルと言われるものです。意欲・問題解決能力・明るさ・社風に合うかなどを退職理由や志望動機の受け答えなどで判断されます。
退職理由などのネガティブ情報から、嫌なことがあればすぐに投げ出す性格ではないか、業界の実態を理解できていないのではないか(どこにいっても同じですよ、と思われるようなこと)などをチェックし、志望動機などのポジティブ情報からは、それが環境が変われば実現できる種類のものかどうか、自社で実現できるかなどを判断して、自社でよい仕事を長くしてくれそうな人を選んでいます。
このふたつは、どの職種にも共通するものです。




